
Warhead Studioの1/144 Su-34 Fullbackを、少し時間をかけてじっくり組んでみました。率直に言って、かなり良い意味で驚かされたキットです。
まず印象に残るのは、表面ディテールのシャープさです。1/144スケールでは、パネルラインが甘くなりすぎたり、逆に太く見えすぎたりしがちですが、このキットは細かさと見え方のバランスがよく取れています。旧来の1/144 Su-34キットと比べても、全体のシルエットや機体の雰囲気はかなり説得力があります。特に機首、コックピット周辺、エンジンナセル、そしてSu-34らしい幅のある機体姿勢がよく出ています。
個人的に気に入ったのはコックピット周りです。1/144としては想像以上に作り込まれており、前脚庫、脚まわり、パイロン、武装類にもかなり力が入っています。単に「細かいパーツが入っている」というより、完成後の見栄えにきちんと効いてくる内容です。
ただし、完全な“お手軽キット”ではありません。パーツの合いはタイトなので、仮組みはかなり重要です。小さなアンテナ類や3Dプリントパーツは慎重に扱う必要がありますし、尾部ブーム周辺は接着前にしっかり確認した方がよいと思います。また、細かいプリントパーツはサポート材と間違えやすい部分もあるので、説明書をよく見てから切り出すのがおすすめです。
塗装に入ると、このキットの良さがさらに出てきます。スケールが小さいので、ウェザリングはやりすぎない方が雰囲気が出ます。薄めのスミ入れ、軽い退色表現、控えめな排気汚れくらいがちょうどよい印象です。迷彩塗装は細吹きできるエアブラシがあるとかなり楽です。塗膜が厚くなったり、汚しを入れすぎたりすると、せっかくの細部が埋もれてしまうので、「少し控えめ」くらいが合っています。
全体として、このSu-34は本格的な1/144航空機キットだと思います。棚に置くとコンパクトですが、近くで見ると情報量がしっかりあります。丁寧に組むほど応えてくれるタイプのキットで、現用ジェット機が好きな方なら、このスケールでも十分にSu-34らしい存在感を楽しめます。
簡単すぎるキットではありませんが、最近組んだ1/144キットの中ではかなり満足度の高い一機でした。



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